門入の郷(SATO)2/2

設 計:多田善昭
所在地:香川県さぬき市寒川町
竣工年:1996年~2001年

(1枚目はクリックすると大きくなります。)
Nikon D200
Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D
Capture NX 1.2.0.

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当時の寒川町のダム計画や周辺施設のコンセプトを当時、多田氏のインタビューのHPから
引用し、まとめると、
                                (2002年8月25日記)
●「門入ブリッジ」(1997)このコアフィールドの対岸の斜面 にたつ、
1994年に完成した町営温泉の利用者が多く、とくに町外からの利用頻度が高い。
しかし、利用者が更に増加することは考えられず、むしろ減少していくことが,
予想される状況でした。
そこで、温泉施設の利用者への提供を「湯」だけではなくて、
「環境」「三世代交流」を加えることを提案したのです。
途中に「空に浮ぶ舞台」を備えて、温泉側から対岸(椿の城・冒険の舞台)に渡る装置として
「ブリッジ」を計画しました。
ブリッジの階段を座る客席として利用することも考え、両サイドに「語らいの広場」と
「やすらぎの広場」を設け、さらに途中に「空に浮ぶ舞台」として、
8ヶ所の空中デッキを設けています。このブリッジは、渡る機能をもち、
同時に交流の場としても存在しています。  

●少し下流の民家に近い場所に設けられた「炭焼きの場・陶芸の場」 (1998)は、
体験学習の施設に限らず、
この地で使用できる「素材」を作ることのできる施設となることを期待したものでした。
そうすることによって、ばらばらの施設をつくるのではなくて、
施設は相互に関係をもったものになります。

●「門入工房」 (2000)は、陶芸・木工作業などをする場所です。
これは、木造の建物で、イベント時に休息施設としても利用することを提言しています。

●そして最後が、一連の「サイン計画」 (2001)です。「情熱」と「能動性」を主張できる赤(=朱)の色は、現在の木々・草花には乏しく、現在育成中である「美しく紅葉する里山」を
目指していることも関連させています。
「ブリッジ」の機能と形態そのものを「自然との対立的調和」の中に求めていることもあって、
一般 的な行政の発想だと、自然に適合した色としては大地の色としての茶色とか、
空の色としてのブルーが基調になるのでしょうが、
この場所の物語性(ストーリー性)とオリジナリティを高めるための,
アイデンティティ・カラーとしての赤(=朱)で統一しています。
デザインのキューブは、コアフィールドだけではなく、「門入の郷」全ての施設、
オリエンテーションや将来つくられる施設でも採用されて、
「門入の郷」を特徴づけようとしています。
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現在でも各地で、様々なコンセプトで、素晴らしい建築物が計画され、工事に掛っております。
それが、日本の建築の文化を支え、不況の地方経済を活性化出来るのならば、素晴らしい事だとおもいます。
私は、こういった多額の税金による他県など地方の公共の施設が、寂れて行ってしまうのは、悲しくて仕方ありません。
長期の(メンテを含む)運営や、環境に配慮したメンテフリーな設計をする事と、素晴らしいコンセプトが一人でも多くの人々に認識される様、
イベントや広告などに、予算を組み、民営のカフェや写真ギャラリーなどを誘致する事が、
本当の意味での活性化につながるように思います。
単発爆弾の様な今の公共予算組に憤りを感じ、長々と取り留めもない事を書きました。
最後迄のお付き合い、ありがとうございました!
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by macotoblog | 2007-10-11 00:01
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